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驚異のネズミ、ハダカデバネズミが注目されるのは、そのスーパーな身体能力によってです。といっても、力が強いとか、速く走るとかいった華やかなことではなく、その長寿を支える病気に対する耐性、無酸素状態への耐性など、地味ではありますが驚くべき能力があるのです。

まずは耐がん性です。

ハダカデバネズミはほとんどがんにかかりません。30年も生きているのに、です。なんでも彼らの場合、細胞をやたらと増殖させないようにする遺伝子が活発に働き、がん細胞が無秩序に増えるのを予防しているらしい、また、特殊なヒアルロン酸を産生していて、これががんを予防するのではないか、など諸説あるらしいです。これらの研究が進めば、人のがん予防や治療に応用できるようになるのではと期待されています。

また、低酸素、無酸素に対する耐性について。

ハダカデバネズミは酸素がない状態で18分も耐えたという報告が2017年に科学雑誌サイエンスに掲載されました。酸素濃度が0%で18分、5%では5時間も耐えたのだそうです。ふだんハツカネズミなどの心拍は1分間に600回もあるそうですが、無酸素状態の時のハダカデバネズミは50回程度にまでおとし、意識を失ってじっと耐えているんだそうです。もともと地下の狭い迷路のような巣に大勢で密集して暮らしていますから、低酸素状態になることがしばしばあるのではないでしょうか。寒いときや寝るときは、みんなが折り重なってネズミ団子を作って体温をキープしているようですが、一番下になってしまったら、さぞかし苦しかろうと思います。そんなこともあって少々の低酸素ではへこたれない耐性が身についたのだと思われます。これを研究すれば、人間の心筋梗塞など組織の低酸素状態に対する治療に応用できるのではないか、と、これまた期待されています。

いつまでも現役であること。

人間の場合平均寿命と健康寿命には大きな隔たりがあります。寝たきりにならないまでも、年を取るとともに、腰が痛いだの、目や耳が悪くなってだの、新しいことが覚えられないだの、どうしても若い人に比べると、パフォーマンスが落ちてきます。残念なことです。 ところがハダカデバネズミは長生きしても身体能力がほとんど変わらず、ずーっとバリバリの現役。死亡率も若いネズミと20年も生きているネズミと全然違いがないそうです。これはうらやましいですが、自分の生きている共同体のために、一生涯献身的に働き、役割を全うするからこそなのかもしれません。ぐうたらとさぼっているネズミはいないようです。(兵隊ネズミは、一般の働きネズミにくらべると、まめに働かないらしいですが、いざ蛇に襲われた!などというときは真っ先にでていって身を挺して仲間を守るそうですから、多少は優遇されているんでしょうね)女王ネズミはどん、と構えているのかと思ったら、すごくマメに巣の中を動き回って口うるさく仲間に指図しているようです。(夫である王様ネズミはとてもやせてしまって、可哀そうなんですって)

現在熊本大学でハダカデバネズミの研究をされている三浦恭子先生(老化・健康長寿学講座准教授)の、究極にブサかわいい(?)デバ愛にあふれるブログには写真もたくさん紹介されていて、楽しいです。https://www.imic.or.jp/column/articles/388/Link

mayo

我が家のかわいい3女マヨさんは今年1月、乳がんで急逝しました。母はなかなか立ち直れません。デバちゃんと違ってもふもふの美人さんだったものね。。

— posted by なん(管理にゃん) at 11:30 am  

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