第7回生活習慣病を本音で語る会(船橋グランドホテル)

投稿日:2009年7月9日|カテゴリ:小象ニュース2009

1)小学生のアンケート解析結果(千葉県健康づくり支援課の柳堀朗子先生)
「早寝、早起き、 朝ごはん」が小学生に重要で、それらが守られていないほど栄養バランスが悪く、テレビに依存し、運動不足傾向があり、小児肥満が多くなっていること、それ は自尊の気持ちや他人への思いやりにも悪影響を与えているかもしれないこと、親御さんの生活習慣や考え方が強く関係していること、一方で小学生においても 最近ではやせ願望があることなどがアンケートから解析できたとのことでした。

2)特別講演:明治大学農学部農芸化学科食品衛生研究所准教授長田恭一先生
「酸化コレステロール」の生体における有害性とその予防策について話して頂きました。
長田先生は「酸化コレステロール」について研究されている数少ない研究者の一人です。

●最近の「食」の摂り方では知らず知らずに「酸化コレステロール」を多く摂ってしまうこと
●特にレトルトやファーストフード、電子レンジ調理が多くなったことが過剰な摂取につながりやすいこと
●酸化コレステロールは細胞障害を起こすが、特に肝障害やアレルギーに関係していること
●動脈硬化に関係する酸化コレステロールを増やすことには直結していないようであるが、酸化ストレスが間接的に悪さをしている可能性も否定できないこと
●大豆蛋白や果物・茶のポリフェ ノール、食物繊維の同時摂取で酸化コレステロールの吸収や害を予防できる可能性があること

などを教えて頂きました。日常生活に直結するだけに大変驚くよう な内容でした。(栗林)